“回” Japan and Korea DENIM Exhibition in Seoul, Krea vol.1
2023.12/14-17に韓国・ソウルにて行われた「“回” Japan and Korea Denim Exhibition」に参加してきました。
年末までに記事にまとめるつもりだったけど例に漏れずバタバタした年末年始、韓国のイベントからあっという間に1ヶ月が経ってしまった。たった3日間の滞在だったけどいろいろあったので思い出しながらまとめようと思う。
まずはその前に日本でのこと、遡れば去年の8月に広島(府中、福山、尾道)を訪れたところから始まる。以前スピングルのYOUTUBEに出た時に知り合った国原さんにアテンドしてもらい広島の物作りをしている方々を弾丸スケジュールで紹介いただいた。そこで出会ったのがREKROW、ONOMICHI DENIM PROJECT(以下ODP)でありDEMIL(ソウル発のデニムブランド)である。
DEMILに関しては、尾道駅にあるODPのショップに着きスタッフの方と話していたところ、たまたま居合わせてお互い自己紹介して、という偶然の出会いだった。
REKROWがユニクロ東尾道店でワークッショップを開催していて、黒木さんとはそこで初めて会った。
そこからODPにもどり、すでに韓国行きが決まっていたワタヨシさんと初めてあったとは思えないほど話が盛り上がり、尾道散策しようかなと思ってたが時間がなくなりダッシュで新幹線に乗り帰阪。
そこからほどなくして黒木さんからREKROWとスピングルのコラボシューズに刺し子のカスタムをしてほしいと連絡いただき、ぜひお願いしますと話が進んだ。
それと並行してREKROWはDEMILとの韓国での合同イベントも決まり、韓国でその靴を展示することになった。黒木さんの「韓国楽しそうだから一緒にいかない?」の一言で韓国行きも決まった。
物事が進む時というのは真っすぐでダイレクトな気持ちが原動力になる。
REKROWのシューズはスリッポン、ロウ、ハイの3タイプあり、そのうち1足を当日ライブソーイングで仕上げることになり、制作しながら調整させてもらおうと思っていた納期がめでたくイベントの日に設定された。
REKROWはワークウェア、デニムの産地で、サーキュラーエコノミーの実現に挑戦しているブランドであり、ワークウェアとして役目を終え本来そのまま廃棄するものを、洗浄、解体した後テキスタイルに再生させ、新しいプロダクトに生まれ変わらせている。
タイプ違いだけのほとんど同じ3足をどうし作っていこうかと迷ったが、そのコンセプトを体現した大きなデニムタペストリーをユニクロのイベントで見ていたのでそこからイメージをふくらませ、デニムの廃材を用いたもの、刺し子の柄で表現したものと分けて制作した。
単に廃材を利用すると言っても、それぞれ厚さも違えば素材の強度も異なる、縫い合わされ二つ折りにステッチのある部分は3枚重ねになりアッパーも合わせると4枚5枚になる。針を刺すにはなかなかの分厚さでそれこそ端切れを何層にも重ねて出来上がる襤褸と同じ質感を持っている。
制作の順番的にハイカットを最後に取り掛かったのもありこちらをイベント当日ライブソーイングで仕上げることにした。オレンジの蛍光と反射素材で出来たネーム、ペンキが着いたスレーキ、前立て、ポケット、ベルトループなどワークウエアのディテールが残ったパーツはなるべくそのまま使うよう心がけた。
※現在、今回の展示のきっかけを作ってくれたスピングルとの共同企画も進めてるのでおいおいお知らせします。国原さんありがとうございました。
あと福山の山奥で藍染している藍屋テロワールにも行きいい刺激を受けました。藤井さんありがとうございました。