“襤褸の刺し子”について
ワークショップをはじめて今で2年。内容を少しづつ変えながら、去年「襤褸の刺し子」として文字通り”襤褸”に焦点を当てた刺し子のワークショップとして10月から三回行った。
よく聞かれる「襤褸とは何ですか?」という質問。聞かれたら答えるのが難しい、話せば長くなる。単に「ぼろぼろの古い布です」というわけではないので一言では言い表せない。
刺し子も同じだと思っていて「日本に古くからある刺繍です」「一目刺しで柄を構成して刺すこと」「破れた箇所に当て布して補強すること」となり、どれも正解でどれも少し違う。やはり一言では難しい。
ただ一つ言えるのはずっと昔から続いてるということ。刺し子と呼ばれる前から、針と糸ができた時から行われてきたということ。技術としては非常にシンプルで上下上下とただ刺すだけ。誰でも簡単に始めることができるし続けることもできる。
襤褸についてはまた別で記事にするとして、そのむかし布が貴重な頃、何度も繰り返し補修され受け継がれていった服や布。というのが簡単な説明。で、そこに刺されていたものが刺し子である。
なので襤褸の刺し子というのは、補強(防寒)、修繕、装飾を目的とし、当時庶民の間で続けられてきた針仕事のことである。
花ふきんだけやるもよし、お直しやるもよし、でもその根本にある「刺す=縫う」ということをまずやってみて感じてもらうことが大事だと思いワークショップをしている。
2月からのワークショップは午前、午後の2部構成にして、午前中に初級として初めての方に来てもらい、午後は一度は来てもらった方のみの参加で、より刺し子を深掘りして楽しめればと思っている。なので初めは場所代としてかなり低い金額設定にしている。おいおい会員制とかにするかもしれないし金額も変えるかもしれない。気になる方はぜひ参加してください。
ワークショップ申し込みはこちらから
https://tsurumi-print.com/event/10704/
いまのところ2月のみ藍の糸染ワークショップもあります
https://tsurumi-print.com/event/10997/