襤褸の刺し子

襤褸に施されている無数の縫い目。それが刺し子の原点である。

襤褸とは、擦り切れては布を当て刺し子を施す、この循環が何度も繰り返され、幾重にも層になった布である。

刺し子によって襤褸が生まれ、襤褸によって刺し子が生まれた。

限られた資源、環境の中、生み出された知恵の結晶であり、防寒、補強、補修、装飾と必要な応じて発展してきた。

そんな襤褸の刺し子を現代にも引き継ぎ表現している。